11月22日、今年度2回目の漁港検診(災害復旧状況調査)を行いました。

 (社)岩手県漁港漁村協会は、去る11月11日に引き続き2回目の漁港検診を島の越漁港(田野畑村)、太田名部漁港(普代村)、野田漁港(野田村)で実施しました。

  •  島の越漁港は第4種漁港(避難港)であり、その利用が全国の漁船に及ぶことから、地元負担ゼロ(国費75%、県費25%)で整備事業が行われてきました。それだけに他の漁港と比較すると整備は早く進み、ほぼ完了していましたが、津波によって大きな被害を受けてしまいました。漁港本体とともに後背地にあった漁業協同組合の建物・製氷施設など村の漁業の中核的施設が全て無くなってしまいました。
    現在の復旧状況は漁港内の瓦礫はほぼ撤去され、漁港本体の応急復旧工事も始り、他の漁港に比べ作業は進んでおります。
    田野畑村管理の漁港である平井賀・羅賀・机・北山漁港も甚大な被害を受けました。ことにも平井賀漁港は村管理ゆえに財政的問題から防潮堤が未整備であったために、居住集落に大きな被害を及ぼしてしまいました。今後は他の防潮堤と同様に震災復旧として村の負担を離れて整備される見通しですが、これまで手を付けられなかったことに心が痛みます。
  •  太田名部漁港も漁港本体と後背地の水産加工施設・作業施設など大きな被害を受けました。しかし、沖防波堤の効果によって居住集落は被害を免れたのは不幸中の幸いでした。太田名部漁港ではすでに災害査定が終了し、これから復旧工事が始まるところです。

 また、堀内漁港も大きな被害を受けました。漁港本体の復旧とともに「まついそ公園」内の観光施設(トイレなど)は災害復旧事業の対象とならないものの第3次補正予算の中で対応することとなる見通しです。

  •  野田漁港では津波で流失した魚市場が復旧しましたが、漁港本体の復旧工事はこれからという状況です。野田村管理の玉川・下安家の漁港も防波堤・水揚堤など大きな被害を受け、その復旧を進めなければなりません。
     大変な被災状況の野田村の漁業ですが、一つの光明は下安家漁業協同組合の鮭ふ化場が他に先がけて復旧し、来春も稚魚の放流が行われることです。
  •  また、各地で共通した課題として①漁港復旧工事を策定する技師をはじめとするマンパワーが不足していること②漁場の瓦礫がいまだあり、早期の撤去が必要なこと、が指摘されました。

 

3.11の発災から8ヶ月半を経過して、ようやく復旧・復興の事業を含む第3次補正予算が成立しました。これから岩手の水産業再建に重要な漁港・漁場の復旧を着実に進めていかなければなりません。戦後60年間、先達の努力の積み重ねによって、やっと完成の域に近づいていた岩手の漁港・漁場でしたが、もう一度やり直さなければなりません。漁港の機能を全面的に回復させるまでには困難を伴う長い道のりですが、(社)岩手県漁港漁村協会としても関係方面と連携しながら最善を尽くして参ります。

2011.11.22

 

 田野畑村

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普代村

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野田村

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