4月2日 保育園の入園式に想うこと

 新年度になり、入学式・入園式のシーズンを迎えました。4月2日、久慈市の「いなり保育園」の入園式が行われ、私もお招きを頂いて祝辞を述べました。

 私は現職の時に「全国保育関係議員連盟」の会長として保育事業の充実のために努力して参りましたが、保育を考える際に忘れてならない基本は“保育はあくまで児童福祉法に基づく福祉事業である”ということであります。

 現在の不況下にあって、多くの母親が就労する中で、とくに都市部では待機児童の問題が深刻化しています。

 このため政府では幼稚園と保育園を統合する「こども園」の創設によって、これに対処しようとしています。また、既存の保育園についても部屋・廊下の広さや、調理室の必置義務などの最低基準を市町村に標準基準として委ねる方向で進めています。このようなことになると市町村財政の制約の中で、現行の最低基準がより切り下げられるのは必至だと思います。

 さらにバウチャー制度の導入ということになれば、かって社会問題となった“ベビーホテル”のような劣悪な商業的施設が出てくることも心配されます。

 これら、政府が進めようとしていることは財政的な視点と子供を預けるのに便利であるという親の立場からの発想であって、預けられる児童の立場からの視点が著しく欠いたものと言わざるを得ません。

 保育事業はあくまで保育を必要とする児童に対する福祉事業であるという基本を蔑ろにするような制度の変更は絶対に認めることは出来ないと思います。

2012.4.2

 

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